ハラスメントが社内で発生した場合、企業にはさまざまなリスクが伴います。以下に主なリスクについて。
主なリスク
- 人材の流出
ハラスメントが発生すると、被害者はメンタルヘルスに悪影響を受け、休職や退職を選ぶ可能性が高まります。特に優秀な従業員は、適切な対応がなされない企業から早期に離れる傾向があります。この結果、企業は人材不足に陥り、残された従業員に過重な負担がかかることになります. - 生産性の低下
ハラスメントが職場環境を悪化させると、従業員のモチベーションが低下し、業務効率が悪化します。精神的なストレスを抱える従業員が増えることで、業務上のミスが増加し、全体の生産性が低下するリスクがあります. - 法的責任
ハラスメントが発生した場合、企業は法的責任を問われる可能性があります。適切な対策を講じていなかった場合、被害者からの賠償請求や、社会的信用の失墜につながることがあります。特に、ハラスメントが業務の一環として行われた場合、企業は使用者責任を負うことになります. - 企業イメージの低下
ハラスメント問題が公に知られると、企業のブランドイメージが損なわれ、顧客離れや新規採用の難航を引き起こす可能性があります。特に、ハラスメントに対する企業の対応が不適切であった場合、社会的な信頼を失うリスクが高まります. - メンタルヘルスの問題
ハラスメントが発生すると、被害者だけでなく、周囲の従業員も精神的なストレスを感じることがあります。これにより、抑うつ症状や不安感が増し、業務に支障をきたすことが懸念されます.
結論
社内でハラスメントが発生すると、企業は人材の流出、生産性の低下、法的責任、企業イメージの低下、メンタルヘルスの問題など、多岐にわたるリスクに直面します。これらのリスクを軽減するためには、ハラスメント防止策を講じ、適切に対応することが不可欠です。
〒737-0045 広島県呉市本通4丁目10番1号 社会保険労務士・行政書士 積河内弘樹 (せきごうちひろき)